交通事故で死亡しても保険金が3000万円だけ?任意保険の未加入問題
みなさんこんばんは。
私は元パラリーガル(弁護士補助職)で、数多くの交通事故案件を担当させてもらった経験があり、少しでも交通事故関連の情報を発信していけたらなと思っています。
今回注目していきたいのは、任意保険の未加入問題についてです。
さっそくですが、みなさんは交通事故で家族を失ったとして、保険金がいくら程度支払われると思いますか?
ひと1人の命ですから、数百万円ってことはないですよね。
たとえば、25歳の方が亡くなったとして、その方の毎月の平均月収が20万円だったとしましょう。年収にすると240万円ほどになります。
次に、25歳から定年退職になる60歳まで、まったく同じ年収だったとしましょう。
すると、亡くなった方がトータルで稼いでいた「であろう」金額は、8400万円となります。
実際は、昇給することもあるでしょうし、一般企業であれば賞与があったり、退職金があったりといったことを考えると、1億円は確実に超えてくると思いませんか?
人というのは、生涯で億単位の金額を稼ぐことができるのです。
それにも関わらず、ドライバーに加入が義務付けられている「自賠責保険」では、死亡の場合は「3000万円」が支払いの限度額となっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f05d79b50f9ea6a1b966b014e3cf73ad105d355?page=1
というわけで、こちらのニュースをご紹介。
人身事故というのは、ば賠償額が億単位になることはめずらしくありません。
過去の裁判を見てみると、後遺障害が残ってしまった19歳男性に対して、4億5000万円を支払う命令が出ているといった事例もあります。
自賠責保険の死亡保険金の上限は3000万円、後遺障害は4000万円です。
到底足りるはずがありませんよね。
その補填をしてくれるのが、「任意保険」です。
毎月保険料を支払い、いざというときに保険会社に支払いをしてもらうことができます。
しかし、↑のニュースによると、「約4人に1人」が任意保険に未加入だといいます。
任意保険料というのは、毎月発生するものですし、さらに言えば、「いざというとき」がなければ、ただ支払いをするだけで何一つ恩恵を受けることができません。
節約のために任意保険に加入していない方がたくさんいらっしゃるのです。
昨今の不況も相まって、未加入者の増加は加速傾向にあります。
もし、交通事故に巻き込まれてしまい、加害者が任意保険に加入していなかったら…
加害者本人に支払ってもらうしかありません。
といっても、一般の方が何億もの資産を持っている可能性は低いですよね。
となれば、泣き寝入りするしかないのです。
こういった事態を引き起こさないためにも、ドライバーのみなさんは任意保険にしっかり加入し、いざというときに備えておくようにしてくださいね。
免許返納タイミング、自主返納、悩む高齢ドライバー
みなさんこんばんは。
私は元パラリーガル(弁護士補助職)で、数多くの交通事故案件を担当させてもらった経験があり、少しでも交通事故関連の情報を発信していけたらなと思っています。
今回注目したいのは、こちらの記事になります。
https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2023/10/30/73196/
サンテレビNEWSさんの記事ですね。
「免許返納のタイミングは?高齢ドライバーの事故を減らす取り組み」
昨今の高齢ドライバーの交通事故については、メディアやSNSでもよく取り上げられていますよね。
実際の交通事故の件数としては、2004年の95万件越えをピークに、昨年は30万件ほどと、件数だけを見ればだいぶ減少しているにも関わらず、75歳以上の死亡事故件数は600件台で横ばいになっているそうです。
高齢者の事故が大事故に繋がりやすいことから、多くの自治体で70歳以上の高齢者に免許の返納を呼び掛けているとのこと。
日頃から運転しない方にとっては、免許の返納に抵抗はないかもしれませんが、少し都心から外れると車がないと「どこにもいけない」なんて方がいるのも事実ですからね。
そんな中、神戸市では免許返納について話し合うきっかけを持ってもらうため、ドライブレコーダーを使った補助金制度を始めた、というのが今回の話題ですね。
神戸市によると、「安全に運転できる方には引き続き運転してもらいたい。ただ、どうしても運転に不安のあるご家族の方もいるため、ドライブレコーダーを使って普段どのような運転をされているのか、安全運転ができているのかを運転診断したデータを参考に、免許返納についての話し合いのきっかけになれば…」とのこと。
神戸市の取り組みとしては、70歳以上の市民を対象に、来年3月29日まで高機能型ドライブレコーダーつきの保険契約や特約加入に1年間のみ1万円を補助してくれるそうです。
また、年内までに免許証を返納すると5000円分のICOCAカードがもらえるとのこと。
ICOCAカードっていうのは、SUICAみたいなものですね。
きっぷの機能をICカードにプラスしたカードになります。
というわけで、今回は神戸市の取り組みについて紹介してみました。
今回は神戸市でしたけど、各自治体で高齢者の免許の自主返納についての相談窓口も用意されているため、気になる方は一度調べてみることをおすすめしますよ。
というわけで本日はこの辺で終わりにします。
ではまた。
人身交通事故発生件数ワースト1位の市がついに…
みなさんこんにちは。
私は元パラリーガル(弁護士補助職)で、数多くの交通事故案件を担当させてもらった経験があり、少しでも交通事故関連の情報を発信していけたらなと思っています。
というわけで、本日みなさんと見ていきたいニュースはこちらです。
AIが危険地点を予測してくれる、そんなデータを浜松市が公開したそうです。
浜松市は、静岡県西部、遠州地方にある県内最多の人口を有する都市ですね。
静岡の中でも、経済・文化・観光の中心地となっています。
浜名湖の「ウナギ」なんて、有名ですよねー。
おっと、おなかがなってしまいました…
そんな浜松市ですが、なんと10万人当たりの人身交通事故発生件数が14年連続だそうで、どうにも不名誉なレッテルが張られている状況が長く続いているそうです。
こうした状況から脱却すべく、浜松市は9/1に交通事故の発生が予測される危険地点を人工知能(AI)で分析し、可視化した地図をオープンデータとして公開。
効果的な事故防止対策、市民への注意喚起などに活用していくとのこと。
ではでは、このオープンデータ、どういったものなのでしょう。
浜松市が新たに公開したオープンデータは、形状や道幅、道路構造、時間帯の交通量、住宅街や集客施設などの周辺環境といったさまざまな条件をAIにて分析。
従来の事故状況だけでなく、潜在的な危険エリアを抽出することが可能だそうです。
市が管理する道路を5万か所以上に分類、危険度が特に高い2528か所を地図上に表示していて、危険度順に色分けされているため、非常にわかりやすくなっています。
と、話だけ聞くとなんだかすごいですよね。
ただ、こうしたデータがどこまで普及するのか、今後に気になるところです。
こういうのって、1回みただけでなんか満足してしまいますよね。
いちいち覚えていられないって方が多いような気がします。
また、お年寄りの方なんかは、地域ごとのマップ情報を紙面で配布、とかしないと目にする機会すらなさそうな気もしてしまいます。
今後、浜松市は市民に危険地点の情報を提供し行動変容を促すと共に、交通事故原因を学習したAIから事故防止対策の提案を受けつつ、効果的な対策につなげたいとのことです。
はてさて、ワースト1位脱却できるのか。
どうにも気になるところですね。
今後、続報があれば共有していきたいと思います。
短い時間なら…そんな路上駐車していませんか?
本日よりブログを書いていきたいと思います。
私は元パラリーガル(弁護士補助職)で、数多くの交通事故案件を担当させてもらった経験があるため、交通事故関連の情報を発信していけたらなと思っています。
どうかよろしくお願いします。
というわけで本日取り上げたい話題について見ていきましょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5396bfa62bc26c06d918c78c7d79eb3c9ed01f1f
短い時間なら構わない?路上駐車に関するアンケート調査
皆さん、路上駐車なんてついついやってしまっていませんか?
↑のトピックによると、2/16~2/22(ずいぶん古い…笑)の間に、路上駐車に関する意識調査を実施し、5949人が回答してくれたそうです。
回答結果によると、92%が「路上駐車が原因で危ないと思ったことがある」と回答。
また、「2年以内に路上駐車をしたことがある」という方は26%だったそうです。
この結果は、2013年に行われた調査と比較すると減少傾向にあり、路上駐車への意識は年々高まっている、といった結果が出たそうです。
それでもまだ路上駐車をする方っていうのが減るわけではありませんよね。
そこで、路上駐車したらどうなるの?ってことをまとめてみようと思います。
路上駐車をした場合の罰則は、主に以下のものとなります。
〇駐車禁止等の場合
違反点数2点 反則金額15,000円(普通車の場合)
〇駐停車禁止等の場合
違反点数3点 反則金額18,000円(普通車の場合)
なお、車両が高齢者や妊婦などの専用駐車区間である「高齢者等制限区間」に駐車した場合は、上記の金額に加えて2,000円が加算されます。
また、道路交通法により、現場に車を管理できる方(運転者や車両の管理者)がいないために、即座に移動できない場合は、レッカー車で移動させられることがあります。
その際の費用(移動費・保管費)については、すべて車の運転者、使用者、所有者の負担となってしまう点にも注意です。
レッカー車の一般的な費用としては、15,000~20,000円だそうです。
意外と馬鹿にならない金額ですよねえ。
ではでは、どういった場所に駐車すると駐車違反となるのでしょうか?
〇駐車違反となる場所
駐車禁止標識や標示などによって駐車が禁止されている場所
駐車場、車庫などの自動車用の出入口から3m以内の場所
道路工事の区域の端から5m以内の場所
消防用機械器具の置場、消防用防火水そう、これらの道路に接する出入口から5m以内の場所
消火栓、指定消防水利の標識が設けられている位置や消防用防火水槽の取り入れ口から5m以内の場所
火災報知機から1m以内の場所
〇停車違反となる場所
駐停車禁止の標識や標示のある場所
軌道敷内
坂の頂上付近、勾配の急な坂(上り、下りとも)
トンネル
交差点とその端から5m以内の場所
道路のまがり角から5m以内の場所
横断歩道・自転車横断帯とその端から前後5m以内の場所
↓サイトを参考、引用させていただきました。
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-whatis-street-parking/
というわけでいかがだったでしょうか?
駐車場に停めてる時間がなかった、近くに駐車場がなかった等々、様々な理由からついつい駐車違反してしまいがちですが、路上駐車は危険です。
さらには罰金も馬鹿にはなりません。
これを読んだ皆さんは、どうか駐車場にしっかり停めてくださいね。
というわけで本日はこれにて。